遠距離恋愛成功術

彼とは、社会人になるとほぼ同時に遠距離になって、

それを誰かに話すたびに「きっと浮気されてるよ」「たぶん別れるだろうね」と

冗談でほんとによくいわれて、そのたびに律儀にひとりで怒ってたけど、

実際、いつまで続くかなぁと頭の片隅で思ってたのは確か。

 

不安で、悩んで、相手が好きでも別れを選んだり、

そういう女の子は日本中にきっとたくさいるだろうなぁと思って

このことはきちんと残しておきたかった。ので書きます。

遠距離4年を経て婚約した私の成功術。(俗っぽいかなと思ったけど成功という言い方をしちゃいます、めでたいので)

 

【1】「お守り」を持つ

彼は金融系の会社に勤めているので全国転勤あり(これからもずっと、なので私たちは当面別居婚という形を選ぶことになります)。

最初の配属は遠いかもと覚悟はしていたのだけど、彼からのLINEに書いてあったのは「長崎」という、あまりに遠い、行ったこともない土地の名前。

日本地図を見ながら、ああきっと別れることになるだろうなぁと、冷静に考えていたのを覚えている。

その夜、東京で研修中の彼が一瞬だけうちに来るといった。

来るなりお茶を飲んで、すこしだけ休んで、じゃあまたと言って、

本当にすぐに帰っていったのであっけにとられていたのだけど、

ふとテーブルを見たら、手紙とフォトフレームが置いてあるのが目に入った。

 

長い、長い手紙だった。長すぎて、彼自身すごく悩んで書いたみたいで

「書き直しすぎてびんせんがなくなってしまいました」と書いてあって笑ってしまった。

笑いながら、わんわん泣いた。

愛してるから離れないでと一所懸命に訴えるような手紙で、私は心から自分を恥じた。

この愛を信じようと思った。そんなわけで長崎と東京の遠距離が始まりました。

手紙がなければ決心できなかったし、続けられなかったかもしれない。

それくらい大切な「お守り」を、彼がくれたのでした。

 

【2】思い出をたくさん作る

遠距離の一番良いところは、たくさん旅行に行けることだと思っています。

大阪・京都・広島・宮崎・鹿児島・大分・山口…それからもちろん長崎も。

いろいろなところに二人で旅行に行きました。

たぶん彼が長崎赴任にならなかったら行かなかったであろうところばかり。

長崎をすごく好きになれたのも、彼との思い出があったから。結婚したらまた遊びに行きたいな。

後述する別れの危機のときにも、二人を繋ぎとめたのは何よりも思い出だったと思っています。

しかし3時とかまで仕事をして、朝5時の電車で羽田に向かう…みたいなことしていたので、すばらしいガッツだったよ!と若き日の自分に拍手をおくりたい…。

 

【3】遠距離ならではの習慣を作る

遠距離のカベって、「いっしょに生活している感じがない」というところが結構大きいと思っています。

自分の生活の中に相手がいなくても成り立ってしまうと、どうしても心も離れていくんだろうなと…。

だから私たちは本当に毎日毎日電話をしていました。(もちろん今も)

彼が会社から帰る時間は私が会社でごはんを食べる時間とちょうど被るので

社食でごはんを食べながら20分くらいおしゃべりをしています。

 

大した話はしないけど、彼にとっても大切な時間になっているみたいで、

電話をしないとなんだかソワソワしてしまって、3分でも非常階段で電話したり。

そんなとき、ああ離れていても我々はちゃんと、習慣を作りあげたのだなと感慨深い気持ちになります。距離は関係ないのだなぁと。

 

そして日曜の夜はかならずFaceTimeで、お互いの顔を見ながら話しをします。

彼が福島に転勤になってからは、FaceTimeの画面を通して初雪を見たり。

顔が見れると、やはり気持ち的にかなり満たされます。

FaceTimeを開発してくれた人ありがとう。あなたのおかげで今日も幸せです!

 

【4】腹をくくること

いきなり精神論ドーン。でも私の中で一番大きかったのは、実はこれです。

私たちは過去に、一度お別れをしています。一瞬だけ。

忘れもしない、SMAP解散で日本が阿鼻叫喚となっていたとき、私たちも解散したのでした。

これは私が女子ならではの現実主義でいろいろ考えはじめてしまって、

いまここで別れてちがう人を探したほうがお互いのためなんじゃないかと思いつめてしまったこと。

旅行に行くまえにその気持ちを彼に伝え、旅行中にどうするかを伝えると言いました。

でもなかなか切り出せなかった。旅行はそれはそれは楽しくて、別れるなんてこと忘れたいと思ってしまう自分もいて、張り裂けてしまいそうでした。

だけど、最後に空港で、一度は別れを告げました。

飛行機でも泣き続け、からっぽな気持ちで東京に戻ってきたときのあの気持ちをいまだに忘れられません。

戻ってきてしまった、もう何もないのに、と絶望的な気持ちになったこと。

 

別れたと言いながらどこか不安げで気持ちの整理がついていなさそうなのがバレたのか、

職場で仲良くしていたひとが「これ観たほうがいいよ」と一本の映画をすすめてくれました。

その映画が『きみに読む物語』でした。

 

身分違いの恋に悩んで、一度は別れを選ぶけれど、最後は後悔しない道を主人公が選ぶというお話。

ままならなさ、主人公の悩む姿、ぶつかってもぶつかっても、また相手を求めてしまう気持ち。彼がいなくても幸せなのに、その幸せな瞬間にふと彼の顔が浮かぶこと、

映画が描くすべてに共感して、もう本当に脱水症状になるんじゃないかと思うほど泣いた。

それでわたしは、腹をくくったんです。

すべてが理想通りにはいかないだろうけど、それを決めたのが自分なら、わたしはきっと後悔しないと思ったから。

 

とはいえそれからもすごく悩んだし(距離だけの問題ではないこともあったりして)

揺れに揺れまくったわたしだったけど、

腹をくくったあとはそこまで不安定になることはなくなったな、と思います。

どんな人より、やっぱり彼がいいなと思ってしまう自分もいたしね。

覚悟をすると女は強いです。

 

いろいろ書いて思ったけど、基本的に波風が立つときはわたしが勝手に悩んで騒いでいるだけで、

いつだって彼の大きな大きな愛に支えられていたなと思い知りました。

ブレずに愛し続けてくれた彼が本当にすごい、というかある意味ちょっとおかしい。(笑)

最近はわたしをマッサージするのにハマっていて、そのついでにかならず足のにおいをかいで喜んでいます。(突然の変態)

 

あとは余談だけど、お互いめちゃくちゃ仕事も忙しかった。

二人ともちゃんと仕事をがんばった4年間でした。だから悩み過ぎなかった。

おかげでいま結婚の具体的な話もできているので、お金のためにも気持ちのためにも、仕事がんばるってことは結構大事です。二人の未来のために。

 

この広い空で二人つながっている…なんて思ったところで楽にはなれないのが現実。

でも、二人のペースができれば、誰も、何も邪魔できないって思います。

ぜんぶ、いつかいい思い出になるって信じましょう。私もまだまだがんばる!